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かつて人間は、他の生き物の命をもらって生きていることを強く意識して、生きていた。
命をもらっているのだから、人間はもらった命に感謝してお返しをしなければいけないと考えた。
アイヌ民族のイヨマンテにみられるように、熊の皮と肉をミヤングにいただいたら、魂は熊の神の国へ返す盛大な儀式を必ずやらなければ、
熊は再び人人間の所にやってきてくれないと考えていた。
狩猟採集で生きていた東北の民もまた、同じように考えていた。
ところが文明の発達とともに、その心が失われていった。
期を同じくして地球の環境も悪化していった。
祝祭の演劇は、工業開発のために消えた村を舞台にして、開発が来る前の村の暮らしと対象化することで、人のあるべき生き方と精神を探り出そうとするものである。 |