八人の子供を育て、
定置網の親方の女房になった
明治生まれの女が語る一代記。北海道苫前のニシン場の親方の長女として生まれ
夢のような時代を生きたミキ。
彼女が13歳の時、父を海の事故で、
母も後を追うように相次いで亡くし、人生が一転する。
叔母を頼りに弟と二人、やっとの思いで
青森にたどり着くが、
そこで待っていたのは厳しい現実だった。
芝居の主人公は私の母。
その母が亡くなる3日前、
私に語った。
「私はここに嫁に来る
女ではなかった」
その言葉は私が聞いた最後の言葉。
その言葉の意味を求めて3年彷徨い、
初演を何とかやった。
あれから35年・・・ |