愚安亭遊佐ひとり芝居
作 松橋勇蔵 脚本・演出 遠藤啄郎
1200年前の古代東北ー大和朝廷から忌み嫌われた蝦夷(エミシ)の族長、 獣と蔑まれた「アテルイ」の物語。 イタコの口寄せで現代に甦るアテルイの真実の姿とは。
紀元8世紀、東北地方に自然と共存し平和に暮らす狩猟採集民がいた。 大和朝廷は彼らを「蝦夷」と蔑称で呼び、豊かな黄金を求め百数十年間にわたって侵略征服を企てた。 エミシ最大の拠点であったイサワ(胆沢=岩手県水沢市周辺)の族長アテルイは、卓越した戦略と勇気で12年間その攻撃を食い止め続けた。 801年、和睦を前提に殺さぬとの約束を信じて征夷大将軍、坂上田村麻呂と共に京へ向かう。 朝廷とそれに連なる貴族達はアテルイを恐れるあまり約束を反故とし、京の都から外れた河内(大阪府枚方市)で斬首する。 その首は空を飛び、宙を走って故郷に向かう。 近年の相次ぐ縄文遺跡の発掘によりこれまでの縄文文化に対する認識が大幅に変化している。 縄文文化を引き継いだアテルイ達、蝦夷とは何か、大和朝廷によって確立された中央集権体制と、蝦夷達先住民族の対立とは何だったのか・・・